2024/10/5 22:40
2024年10月6日、南葛SCは関東サッカーリーグ1部第18節、東京国際大学FC戦に挑む。敵地でのこの試合は、今季のリーグ戦最終節となる。
4月6日の開幕戦からちょうど6カ月。ここまでのリーグ戦全17試合に出場し続けているMF17佐々木達也は、風間八宏監督のもとで過ごす南葛SC2年目のシーズンをこう語る。
「技術的な部分は本当に成長できたと思っています。相手を攻めることができるようになったというか、ちょっとずつ“怖い選手”になれているような気がします。ボールをしっかりと止められれば、相手の動きも止められる。この一連の流れがだんだん分かってきて、プレー中にやるべきことが見え始めている。今では自分が成長していく姿が楽しみだし、自分自身に大きな期待をしています」
風間監督の教えを素直に吸収し、実直に取り組めば取り組むほど、自らの成長につながっていく。それを体感したからこそ、佐々木が歩みを止めることはない。
「これまでは見えなかったところが、今では見えるようになってきました。そうなると、今度は見えているのに技術が足りなくて、パスを通せない、ボールを運べないという場面にぶつかる。そのたびに、自分なりに成長は感じられているけれど、実際にはまだまだだなと思い知らされます。もっとうまくなりたいし、もっと上を目指していきたい。その意味で、最近は自分に満足することが一切なくなりました」
佐々木同様、今季のリーグ戦全試合のピッチに立ち、最終ラインの中央で大きな存在感を示しているのがDF4柳裕元だ。昨季のリーグ戦では3試合の出場に留まり、プレー時間は合計で15分にも満たなかった。今季は少しでも多く出場機会をつかみ取るため、1月の始動日から風間監督の要求に応えられる準備をコツコツと積み上げてきた。
「今もずっと気をつけていることですが、特にシーズンの初めのころは、風間監督が求めている“止める・蹴る”や“最短最速”を常に意識してやり続けました。まずはそういったプレーの方向性を体得しなければ、試合には出られないと思ったので。南葛SCにはうまい選手がたくさんいますから、他の選手と比べるとレベル的にはまだまだなんですが、ある程度はできるようになってきたからこそ、試合で使ってもらえているのかなと思います」
試合に出続けることで、もともと武器にしていた対人プレーの強さに磨きがかかった。そしてもう一つ、柳はサッカー選手としての幅を広げる重要な要素を手に入れた。
「自分の中に責任感と自信が備わったことが、この1年間で最も成長した部分ではないかと思っています。責任感を胸に試合に臨む、自信を持ってプレーする。前向きにサッカーと向き合えたことで、自分自身の思考もかなりポジティブになったと感じています」
関東リーグ1部において、東京国際大学FCとの対戦成績は決していいものではない。昨季は1分け1敗、今季の第9節は2-2のドローだった。もっとも、佐々木は相手よりも自分たちに矢印を向け、最終節に臨む意気込みをこう口にした。
「試合では、相手のことを意識しすぎるのではなく、自分たちが練習でやっているプレーをいつもどおり発揮するだけ。そこに関しては、自信を持って臨みたいと思っています。その中で、今節は今季のリーグ最終戦になりますから、やはり勝ちにいきたいですね。思うような結果を出せていない時期が続いていますし、南葛SCを応援してくれている方々にとっては、勝利を見届けることが何よりもうれしい瞬間だと思いますから。最後は勝って、みんなで笑ってリーグ戦を締めくくりたいと思います」
最終節を前に、柳も勝利を誓う。どのような状況であっても、南葛SCを応援し続けてくれているファン・サポーターのために――。
「ここ6試合で挙げられた勝ち点はわずか1ポイント。本当に申し訳ない成績だと思っています。最終節では勝利を手にするのはもちろん、苦しい状況でも変わらずに応援し続けてくれている皆さんに、もう一度認めてもらえるような戦いをしなければいけない。ここまで全試合に出場させてもらっている中、自分の力でチームを勝たせられた試合もあったと思います。一番試合に出て、チームを背負っている以上、誰よりもその責任を感じているつもりです。最終節の東京国際大学FC戦では、その思いをピッチで表現します」
応援してくれている人たちに、もう一度認めてもらえるような戦いを――関東リーグ1部第18節、東京国際大学FC戦は10月6日14:00キックオフ。今季のリーグ戦最終節も、南葛ファミリー全員でともに戦おう。
大会:関東サッカーリーグ1部第18節
日時:2024年10月6日(日)14:00キックオフ
対戦:東京国際大学FC vs 南葛SC
会場:東京国際大学坂戸キャンパス第2サッカー場(観戦無料)
配信:https://www.youtube.com/watch?v=pEpBzQPLjkk