2024/7/20 22:17
2024年7月21日、南葛SCは第58回関東サッカーリーグ1部第11節に挑む。会場は前節に続き味の素フィールド西が丘、対戦相手は東京ユナイテッドFCだ。
1週間前のジョイフル本田つくばFC戦は、FW88大前元紀が2ゴール、FW42加藤政哉がリーグ戦初ゴールを挙げて3-1で勝利。南葛SCは勝ち点を17に伸ばし、3位へと浮上した。
前節、今季の公式戦で初スタメンに名を連ねたMF26秋山大地は、ジョイフル本田つくばFC戦の内容をこう振り返る。
「前半30分ぐらいまでは、自分たちがやりたいこと、練習でやってることがそのまま出せたと思っています。ただ、30分以降は相手の“大きさ”や“距離”でプレーしてしまったところがあり、だんだん僕らのよさが薄れていってしまった。ただ全体的に見れば、その前の2試合も含め、わりと自分たちの形が作れているし、自分たちの“距離”で戦えている。狭いエリアでも自信を持ってボールをつなぐことができているので、今節も継続していい形を作り出し、もっともっと点を増やしていきたいと思います」
自分たちの“距離”で自信を持ってボールをつなぐという、複数人が絡む連続したプレーの実現に関与し続けたのが、ピッチの中央で逆三角形を構成した3人だろう。前節は秋山を基軸にし、その前にMF19玉城峻吾、MF61小西伶旺が並んだ。秋山は3人の関係性に手応えを感じている。
「本当にそれぞれの距離感がよくて、僕がパッと顔を上げた瞬間にはもう2人が近くにいてくれる。だから、ボールを“出す・受ける”を繰り返すことができ、実際にボールをつなぐシーンを数多く作り出せていると感じています」
第8節以降は3試合連続でピッチに立っているが、シーズン序盤は思うように出場機会を得られなかった秋山。「自分の中で何かきっかけがあったというわけではありませんが」と切り出し、こう続けた。
「シーズンが始まってからの約半年間は、毎日毎日、本当に、もう本当に悔しかった。僕としては、その悔しさを練習で見せるしかないと思っていましたし、諦めることなくやり続けたことで、何とかチャンスをもらうことができました。試合ではチームの結果に貢献して、絶対に爪あとを残すという気持ちで戦うと決めていたので、そのあたりが今につながっているのかもしれません」
中部大学から加入したFW98小島大拓も、秋山と同じく、第8節エリース東京FC戦から3試合続けて出場機会をつかんでいる。関東リーグ1部に対しては、このような印象を感じたという。
「フィジカルやスピードの部分は、やはり大学時代とは違うなと感じています。その中で、ゴールを決めるための判断やプレーを意識しつつも、なかなか前を向いた状態でプレーできていないので、今節はより積極的にゴールを狙うプレーを増やしていきたいと思っています」
東京ユナイテッドFC戦に向けたトレーニングの中で、風間八宏監督は選手たちに“止める”の意義を改めて強調し、1プレー1プレーのボールタッチを“2回以内”に収めることを求めた。小島も指揮官の言葉を強く意識しながら練習に臨んできた。
「『無駄なタッチをしない』『3タッチをしない』という部分を、風間監督はこの1週間ずっと言っていました。個人的にも、“止める”の質にこだわり、タッチ数をできるだけ減らしてプレーするほうが自分を生かせるというか、少ないタッチで味方にどんどんボールを預けてゴール前に入っていくのが自分の形。常にシュートを打てる位置を意識していますし、そこでも無駄なタッチをせずに前を向く回数を増やすことができれば、ゴールという結果もついてくるのではないかと思っています」
今節は、暫定順位で「3位 南葛SC」と「5位 東京ユナイテッドFC」という対戦カードになる。秋山は東京ユナイテッドFCについて、「戦えるチーム、フィジカル面で強さを発揮してくるチーム」と印象を語り、今節への意気込みをこう口にする。
「僕らとしては、相手についてどうこう考えるというより、『自分たちの“距離”でサッカーをすることができれば絶対に勝てる』と思っているし、その自信もあります。この1週間、練習中もいいプレーがたくさんありましたから、西が丘のピッチでも、自信を持っていつもどおりにプレーするだけと考えています」
自信を持っていつもどおりに――関東リーグ1部第11節、東京ユナイテッドFC戦は7月21日17:30キックオフ。今節も南葛ファミリー全員でともに戦おう。
大会:関東サッカーリーグ1部第11節
日時:2024年7月21日(日)17:30キックオフ
対戦:東京ユナイテッドFC vs 南葛SC
会場:味の素フィールド西が丘
配信:https://www.youtube.com/watch?v=kirLaHnjjtg