南葛SC WINGS、なでしこリーグ2部で待望の初勝利！　開幕5節目でつかんだ白星

なでしこリーグ2部の開幕から約1カ月。南葛SC WINGSは、チームが掲げる「パスをつなぎながら最短・最速でゴールを目指すサッカー」が徐々に形になり始めている。

 開幕から4連敗を喫する厳しいスタートとなったが、4月8日のトレーニングにはクラブのテクニカルダイレクターであり、トップチームの監督を務める風間八宏氏が参加。松本彰総監督とともにチームを指導し、選手たちに刺激を与えた。

 迎えた第5節はアウェイ戦。対戦相手は、ここまで3勝1分と無敗でリーグ2位につけるFCふじざくら山梨。WINGSはこれまでの［4－2－3－1］から［3－4－3］の布陣に変更して試合に臨んだ。

 サイドバックでの起用が多かったDF堀井綾乃を3トップの右に、攻撃の中心として前線をけん引してきたMF佐藤幸恵をウイングバックに配置。また、今オフに東京女子体育大学から加入したGK米満布貴が初スタメンでデビューを果たした。

 試合は強い雨の中で行われた。WINGSは積極的に相手陣内でボールを動かしながら、チャンスをうかがう展開。38分にはコーナーキックから先制点を許すも、前半終了間際の45分、ゴール前の混戦を堀井綾乃が押し込み、同点に追いついて後半へ折り返した。

 そして迎えた72分、ついに待望の逆転ゴールが生まれる。中盤の高い位置でボールを奪ったMF石倉花純が、ハーフウェーラインから約40メートルを独走。最後はGKのニアを抜くシュートを決め、ネットを揺らした。

 その後はリードを守り切り、試合は2-1で終了。WINGSは念願のなでしこリーグ2部での初勝利をあげ、最下位からの脱出に成功した。

 試合後、同点ゴールを決めた堀井は「いつもと違うポジションでのプレーでしたが、とにかくゴールを意識して臨みました。WINGS加入後初ゴールでもあり、ずっと欲しかった得点でチームの勝利に貢献できて本当に嬉しいです」と喜びを語った。