WINGS初の遠征は、エース石倉のゴールで奮闘するも及ばず

 南葛SC WINGSは、関東圏を離れて初遠征のアウェイマッチに臨んだ。対戦相手は昨年なでしこリーグ2部で4位の吉備国際大学Charme岡山高梁（以下、吉備国）である。

前節からスターティングメンバーの変更は2人。右サイドバックにWEリーグのちふれASエルフェン埼玉からレンタル移籍のDF山片瞳、ボランチにニッパツ横浜FCシーガルズから加入MF竹ノ谷好美が先発。前節ボランチで出場したDF中村ひかるが左サイドバックに入った。

序盤はホームの吉備国が主導権を握る。開始1分、左CKから鋭いボールがゴール前に入るも、GK丸山翔子が長い手を伸ばして難を逃れた。直後にはWINGSがプレスをかわしてボールをつなぎ、MF佐藤幸恵がミドルシュートを放つが、GKの正面だった。

先制点は吉備国。14分、クロスからの崩しで失点をすると、30分にはループシュートで追加点を奪われ、リードを2点に広げられた。

WINGSはスタイルを崩さず、細かいパスでゴールに迫る。31分、右サイドに開いたMF菅野永遠がファーサイドにクロスを送り、MF石倉花純が高い打点のヘディングで1点を返した。

後半に入ってもWINGSの攻勢は続く。65分、菅野のロングフィードに抜け出した石倉が、ゴール左へ流し込むが、惜しくもポストをかすめた。

WINGSは攻撃の手を緩めなかったが、69分にGK丸山が一度はシュートを弾くものの、こぼれ球を押し込まれて3失点目。その後はスコアが動かず、最終的に1－3で敗れた。

試合後、得点を挙げた石倉花純は、「ゴールを決めることはできたが、その他の決定機を外している。チームを勝たせられる選手にならないといけない」と唇をかんだ。次節、関東女子サッカーリーグから昇格したVONDS市原FCレディースと対戦する。