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【GAMEPREVIEW】9/1関東リーグ1部第14節vsVONDS市原FC「南葛SCらしく“真ん中を崩しにいく”」

2024/8/31 22:22

相手ゴールに向かっていく回数をどれだけ増やせるか

2024年9月1日、南葛SCは第58回関東サッカーリーグ1部第14節に挑む。対戦相手は前節終了時点で首位に立つVONDS市原FCだ。

第12節ヴェルフェ矢板戦(0-1)、第13節桐蔭横浜大学FC戦(2-3)と、ここ2試合は思うような結果を手に入れられずにいる。キャプテンの一人を務めるMF19玉城峻吾は、現在のチームの状態をこう見ている。

「個人的には、それほど悲観する状態ではないと思っています。チームとして積み上げられている部分が感じられるし、1試合を通してゴールに迫るシーンや決定機の数も増えつつあります。ただ、練習でできているプレーを90分間の中で表現し切れていないところもありますから、そのあたりが最近の結果につながっているのかもしれません」

桐蔭横浜大学FC戦では76分からピッチに立ち、84分に1点差に追いつくゴールを挙げたFW18森山翔介。在籍3年目で待望のリーグ戦初得点をマークしたストライカーは、前節をこのように振り返った。

「早い段階(開始4分)で失点してしまったことは、やはりもったいなかったなと思います。とはいえ、僕が出場する前から何度もいい攻撃を仕掛けられていたし、1人少ない状況になってからも南葛SCが押し込む時間帯がありました。それでも結果的には相手を上回る得点を挙げられなかったわけですから、この先に向けてはチーム全体でラストパスからフィニッシュまで、一連のクオリティーを上げていかなければならないと実感しました」

玉城も言葉を続ける。

「相手ゴールに向かっていく回数をどれだけ増やせるかが南葛SCのサッカー。その点においては、相手にボールを持たれている時間帯や、ボールを奪われた瞬間のリスク管理も意識していなければいけません。いい攻撃を繰り出していくためにも、みんなで声を掛け合いながら、自分たちがやるべきことに矢印を向けたいと思っています」

相手の背中に回り込むために“寄って離れる”

早いもので、風間八宏監督が就任してもうすぐ8カ月になる。中盤の底を基点にチームの攻撃をコントロールする玉城。前線の幅広いエリアを駆け巡りながら貪欲にゴールを狙い続ける森山。2人のプレーにも、“風間スタイル”が着実に浸透しつつある。

玉城は「出して寄る」というワードをベースに、自身の姿勢についてこう語る。

「僕がいつも大事にしているのが、“出して寄る”ということ。常に“自分を入れてプレーすること”を意識していますし、ピッチの11人全員がその意識を持って試合に臨めれば、それだけでパスコースがいくつも増やせるんですよね。もちろん、90分間の中では体力的にきつい時間帯もあるので、そういう時には特に真ん中でプレーするような自分が中心となって、うまく時間を使いながらチームのリズムやボールを動かすテンポをコントロールできればと考えています」

森山は「寄って離れる」というフレーズを挙げる。

「相手を“外す”というところで、相手の背中に回り込むために“寄って離れる”という動き方を意識しています。個人的にもともと得意としていた部分ではありましたが、今までは無意識の中でプルアウェイをしていたところがありました。それが風間監督の下では、『相手DFがこう来たから、自分はこう動く』という思考でプレーできるようになってきたと感じます」

相手に脅威を与えられるようなボールの持ち方を

冒頭でも触れたとおり、今節の相手は前節終了時点で首位に立ち、昨季の関東リーグ1部のチャンピオンでもあるVONDS市原FCだ。今季のVONDS市原FCは、ここまで13試合を戦って唯一の無敗チームであり、失点数はわずか「6」。圧倒的な守備力を備える相手との一戦を前に、玉城はこのような試合展開をイメージしているという。

「VONDS市原FCは、やはり手堅いチームですよね。でも南葛SCらしく、『真ん中を崩しにいく』『相手の守備を壊しにいく』というサッカーを、失敗やボールを取られることを恐れずにやり続けたい。僕らがボールを持っていても、相手としては『ボールを持たせている』という感覚で試合を進めてくるかもしれませんが、それでもどんどん相手に向かっていくプレーを増やしたいし、相手に脅威を与えられるようなボールの持ち方、回し方ができたら面白いだろうなとイメージしています」

「ゴール」「勝利」という言葉とともに、森山は力強く意気込みを語る。

「僕はFWですから、ピッチに立ったらゴールを決める、結果を残すというところを常に意識しています。いい形で決められたら個人的にもうれしいですが、前節の得点シーンのように、ああいう泥臭いゴールだったとしても1点は1点。ゴール一つでチームに流れを持ってこられると思っていますし、もちろん今節も狙っていきたい。ここ2試合は勝つことができず、ファン・サポーターの皆さんにはつらい思いをさせてしまっています。アウェイながら試合会場に来てくださる方、ライブ配信を通じて試合を見てくださる方、すべての皆さんに喜んでもらうためには、勝利という結果を出すしかありません。今節は勝ち点3を手に入れられるように、チーム一丸となって頑張ります」

南葛SCらしく“真ん中を崩しにいく”――関東リーグ1部第14節、VONDS市原FC戦は9月1日18:00キックオフ。今節も南葛ファミリー全員でともに戦おう。

大会:関東サッカーリーグ1部第14節
日時:2024年9月1日(日)18:00キックオフ
対戦:VONDS市原FC vs 南葛SC
会場:ゼットエーオリプリスタジアム
配信:https://www.youtube.com/watch?v=kgBySSMpRpk