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【GAMEPREVIEW】8/25関東リーグ1部第13節vs桐蔭横浜大学FC「相手を圧倒して勝つ」

2024/8/24 23:14

グラウンドの中の基準を変える

2024年8月25日、南葛SCは第58回関東サッカーリーグ1部第13節に挑む。約1カ月ぶりのリーグ戦となる今節は、敵地で桐蔭横浜大学FCと対戦する。

チームは前節終了直後から約10日間のオフを挟み、8月8日からトレーニングを再開した。風間八宏監督は全体練習前にたびたび屋内でのミーティングを実施。選手とチームをもう一つ高い次元へと導くため、映像と自身の発言を重ね合わせながらさまざまなアプローチを行ってきた。

「相手と戦う」「相手を逃がさない」「何もさせずに相手を倒す」「確信を持って攻める」「罠にはまらない」「一つのミスですべてを失う」

これらはほんの一例だが、風間監督は相手と“戦う”という部分を強調しつつ、そのためにも“圧倒的な技術”が必要であることを改めて口にした。

同時に、チームの成長の証として、プレースピードがこれまで以上に高まってきていることにも言及。だからこそ、以下のような言葉とともに、選手全員に“グラウンドの中の基準を変える”ことを強くリクエストした。

「ミスをして励まし合う時期はもう終わり。今のチームの速さの中でプレーを成功させていくには、今までと同じようなミスはもう許されなくなっている」

試合に必要な強度や緊張感を練習の中から作り出す

グラウンドの中の基準を変える――指揮官の要求について、ここまでリーグ戦全試合に出場しているMF17佐々木達也はこう語る。

「グラウンドの中の基準やレベルを上げるという部分は、個人的にオフ明けからすごく意識してやってきたつもりです。南葛SCの選手として、高い強度や緊張感がある中でもミスなくプレーできるようにならなければいけないし、試合に必要な強度や緊張感をまずは練習の中から作り出していきたい。いい状態の時はみんなで集中して取り組めているので、その雰囲気をこの先も継続していくことができれば、結果にもつながってくるのではないかと思っています」

佐々木同様にリーグ戦全12試合に出場し、カップ戦も含めた今季の公式戦すべてのピッチに立つDF24田中大生も、「強度」という言葉を用いてこう口にする。

「最近の練習では、以前よりもプレーの強度が高まっていると感じます。強度が高い中でやっているからこそ、選手一人ひとりの判断がよくなっているし、それが積み重なって全体のテンポというか、プレーのスピードが速くなっている。僕ら選手としては、その中でどれだけミスをせず、正確にボールをつないでいけるかが大事なポイント。僕自身も、今の強度と速さの中でもしっかりとした技術を発揮することをより意識するようになっています」

シーズン終盤に向けた勢いをつかみ取りたい

相手と“戦う”という部分において、ここ2週間の風間監督は技術の6項目(止める・蹴る・運ぶ・受ける・外す・見る見ない)の中で、特に“外す”のトレーニングに時間を割いてきた。佐々木が解説する。

「やはり目指しているのはゴールなので、ゴールに一番近い相手のセンターバックを攻め続けるという部分を練習の中で改めて確認しました。パスの出し手と受け手の2人が、『どの選手(どのセンターバック)を攻略するか?』という共通認識を持つことができれば、あとはお互いのプレーの質次第でゴール前でもフリーになってシュートまでいくことができる。僕もそうですけど、みんなだいぶボールが止まるようになってきたし、自分が持ちたいところに置けるようになってきた。あとは試合の中でどれだけ自信を持ってプレーできるか、というところですね」

昨季まで桐蔭横浜大学サッカー部の一員だった田中にとって、母校のグラウンドに足を踏み入れるのは、今節の試合が卒業後初めてのことになるという。5月5日のホームゲーム(関東リーグ1部第4節)では、試合終盤の逆転劇で勝利をつかんだ。背番号24は、今節も後輩たちの前で負けるつもりはない。

「今節対戦する選手たちにとっては、桐蔭卒の選手が相手にいるということで、たぶん気合が入っているのではないかと思います。でも僕自身も、やはり自分の母校には負けたくありませんし、南葛SCに加入した時からずっとそう考えていました。チームとしてもこの先は最終節まで絶対に負けられないし、今節はそのスタートに当たります。風間監督がいつも言っているように、母校とはいえ相手を圧倒して勝って、シーズン終盤に向けた勢いをしっかりとつかみ取りたいと思います」

南葛SCがここからさらに上へと上がっていけるように

8月21日、中部大学からDF87牛田大華が加入した。

「高校時代はもうドリブルばかりでしたから(笑)」と笑顔を見せるように、個人技を重視したスタイルで有名な宮城県の聖和学園高校出身。主にサイドで披露する仕掛けや突破は、南葛SCに新たな武器をもたらすことになるだろう。

高校時代は左サイドやトップ下など、攻撃的なポジションでプレー。中部大学ではサイドバックを中心に、GKを除くあらゆるポジションを経験しており、そのユーティリティー性にも注目だ。また、本人は「スピードを売りにしたことはないんですが」と苦笑するが、風間監督が評価する一瞬の加速力と縦への速さも見逃せない。

中部大学からは、MF61小西伶旺、MF97山上新平、FW98小島大拓に続く加入選手。現在の南葛SCが置かれた状況を認識した上で、牛田はこう意気込みを語る。

「南葛SCがここからさらに上へと上がっていけるように、僕自身もピッチで自分らしいプレーを披露して活躍したいと思っています。チームの勝利のために一生懸命頑張りますので、ぜひ応援していただけたらうれしいです」

相手を圧倒して勝つ――関東リーグ1部第13節、桐蔭横浜大学FC戦は8月25日17:00キックオフ。今節も南葛ファミリー全員でともに戦おう。

大会:第58回関東リーグ1部 第13節
日時:2024年8月25日(日)17:00キックオフ
対戦:桐蔭横浜大学FC vs 南葛SC
会場:桐蔭学園多目的グラウンド(観戦無料)
観戦マナー&ルールについて:https://www.nankatsu-sc.com/52629.html
配信:https://www.youtube.com/watch?v=023eZQtGKaE