2024/7/27 23:34
2024年7月28日、南葛SCは第58回関東サッカーリーグ1部第12節に挑む。今節は奥戸総合スポーツセンター陸上競技場に、ヴェルフェ矢板を迎える。
6月29日の第8節エリース東京FC戦以降、南葛SCはここ1カ月間の4試合を3勝1分けという成績で駆け抜けてきた。
第8節(6.29土)
vsエリース東京 2○1
[得点者]佐々木達也、楠神順平
第9節(7.6土)
vs東京国際大学FC 2△2
[得点者]新井博人、玉城峻吾
第10節(7.14日)
vsジョイフル本田つくばFC 3○1
[得点者]大前元紀②、加藤政哉
第11節(7.21日)
vs東京ユナイテッドFC 1○0
[得点者]加藤政哉
FW42加藤政哉の決勝弾によって東京ユナイテッドFCを1-0で下した前節(第11節)終了時点で、今季のリーグ戦の通算成績を6勝2分け3敗とした南葛SC。勝ち点を20ポイントに伸ばし、現在は10チームの関東リーグ1部の中で3位につけている。
今節を終えると、リーグ戦はおよそ1カ月の中断期間に突入する。今季の公式戦16試合のうち15試合に出場しているDF4柳裕元は、ここまでのチームの歩みをこう振り返る。
「東京カップで優勝することができ、いい流れでリーグ戦を迎えられました。チームとしても第2節から3連勝をマークし、当時はいい状態にあったと思います。ただ、第6節の東邦チタニウム戦、全社(全国社会人サッカー選手権大会関東予選準決勝)のSHIBUYA CITY FC戦、第7節の東京23FC戦と敗戦が続き、その過程で今までやってきたこと、ピッチでやらなくてはいけないことが、自分たちの中でちょっとぼやけてしまったところがあったような気がします」
風間八宏監督は、ボールを“止める・蹴る”を筆頭に、技術には絶対的な自信が付随することを選手たちに常々伝えている。「やってきたこと、やるべきこと」がぼやけた時期について、柳は選手一人ひとりに自信が欠如していたと素直に口にする。
「例えば全社の関東予選は、絶対に勝たなければならないトーナメント戦でした。チームとしてはボールを大事にして、後方から前方へとどんどんつないでいくサッカーを志して練習を繰り返してきたものの、そういう一発勝負を前にすると、僕も含めて全体的にビビってしまった部分があったと思います。選手の間では、『立ち上がりの時間帯はセーフティーに蹴っておこう』という話したこともありました」
そういった選手たちの姿勢を風間監督は明確に見抜く。『南葛SC密着ドキュメント#25』でも映し出しているように、ミーティングの中で指揮官はこう述べている。
「ここのところ何が狂ってきているかというと、“逃げ出した”よな。逃げるんじゃない。ボールを持って向かっていくんだ。技術と自信というのは一緒。それを徹底してグラウンドで表現してほしい」
ミーティングやトレーニングでの風間監督のアプローチについて、「かなり大きいものがあります」と言い、柳はこう続ける。
「今季の始動直後から風間監督のもとでやってきて、一人ひとりの中には技術を大切にする部分や、“最短最速”をベースにした前への意識は備わりつつあったと思います。それがちょっとずつブレてきてしまったタイミングで、ミーティングや練習中の風間監督の声かけをきっかけに、チームとしていま一度固め直すというか、考え方を統一させることができた。特にキックオフの瞬間はわかりやすいかもしれません。風間監督は『キックオフの時に後方までボールを下げるのではなく、キックオフの瞬間から前にボールをつないで攻めていこう』とよく言います。そのあたりも最近の試合では具現化できていますし、“やってきたこと、やるべきこと”が全員の頭の中でとてもクリアになっていると感じます」
関東リーグ1部制覇に向け、中断明けから始まる終盤戦をいい状態で迎えるためにも、南葛SCとしては今節のヴェルフェ矢板戦を落とすわけにはいかない。柳も「必ず勝って中断期間に入りたい」と意気込む。
「アウェイでの第3節では4-0で勝つことができましたが、前半は相手にペースを握られる場面もありましたし、その時間帯に失点していたら試合の展開は大きく変わっていたと思います。前回4-0で勝利できたことで、『この試合も余裕で勝てるだろう』という見方をされる方もいるかもしれませんが、やはり関東リーグ1部はそんなに甘いものではありません。僕らはそんなふうに一切考えていませんし、そういう考え方がある時こそ引き締めなければ足元をすくわれます。同時に、今節勝てれば上位により近づけるチャンスですし、いい雰囲気で中断期間を迎えることができます。ここで勝って終わるのと負けて終わるのでは、チームを取り巻く状況は全く違ってきますから、特に後ろにいる自分が、チーム全体を引き締めながらやっていければと思います」
背番号4は、チームメートやスタッフ、そしてファン・サポーターの皆さんへの思いを口にしながらこう締めくくった。
「今節は奥戸での試合になります。自分がピッチに立たせてもらう時にも、メンバー外の選手やスタッフが朝早くから試合に向けた準備をしたり、長時間にわたって会場の運営をしてくれています。さらに試合中は、多くのファン・サポーターの皆さんが90分間にわたり大きな声援を送り続けてくれます。その奥戸で試合に臨むんですから、皆さんへの感謝を込めながらプレーして、絶対に勝たなくてはならないと思っています。今節も頑張りますので、応援よろしくお願いします」
チーム全体を引き締めながら――関東リーグ1部第12節、ヴェルフェ矢板戦は7月28日18:00キックオフ。今節も南葛ファミリー全員でともに戦おう。
大会:第58回関東サッカーリーグ1部
日時:2024年7月27日(日)18:00キックオフ
対戦:南葛SC vs ヴェルフェ矢板
会場:奥戸総合スポーツセンター陸上競技場
チケット販売:https://www.nankatsu-sc.com/51917.html
イベント情報:https://lp.nankatsu-sc.com/20240728/
ライブ配信:https://www.youtube.com/watch?v=6KASUg_J3Ek