福島県にあるナショナルトレーニングセンター Jヴィレッジで行われた「2024プレナスなでしこリーグ2部入替戦予選大会」で、入替戦出場を決めた南葛SC WINGSは、福島から葛飾に戻り、中2日で今節を迎えた。
入替戦予選大会が5日間で4試合の過密日程であったことを考慮して、松本彰監督はここまで出場機会の少なかった選手を中心にピッチに送り出した。MF石井里奈はリーグ戦初先発で、MF呉娟花とボランチでコンビを組む。入替戦予選大会で好調をアピールしたMF高原麻実がトップ下、DF大河原美和がセンターバック、そしてFW永木真理子もリーグ戦初スタメンに名を連ねた。
東京国際大学との過去4シーズンの対戦成績は1勝2分け4敗となっており、この試合も序盤から押し込まれる時間帯が続いた。それでも選手たちは、徐々に「ボールはともだち」をテーマにしたWINGSらしいサッカーを体現し、丁寧にパスを繋いで相手ゴールへと迫っていった。
WINGS最大の得点機は73分。最終ラインからの浮き球をMF佐藤幸恵が胸で落とし、FW広瀬永里香を経由すると、再び佐藤幸がドリブルで左サイドを駆け上がった。バイタルエリア手前で、逆サイドを並走してきたMF菅野永遠にグラウンダーのパスを送ると、ディフェンスラインの隙間を縫って届いたボールを菅野がダイレクトで蹴り込む。シュートはゴールネットを揺らしたものの、一連の流れの中にオフサイドがあったとして、ノーゴールの判定となった。
その後も果敢にゴールを狙い続けたが、最終的にはスコアレスドローで試合を終えた。この結果を受け、WINGSは2位の十文字高校に勝ち点17で並ぶも、当該戦績で3位。次節、7位の早稲田大学との試合でポイントを積み上げて、チーム初の2位でのフィニッシュを狙う。