前期６節、神奈川大学との試合はアウェイ三連戦の初戦となる。今シーズンまだ敵地での勝利がないWINGSにとって、この試合で3ポイントを獲得して、良い流れで葛飾に戻り、6月16日に開催されるWINGS初の冠マッチ『国際貿易DAY』に繋げたいところだ。

ボールを繋ぎ攻めるWINGSの最初のビッグチャンスは前半10分、低い位置でキープしたFW広瀬永里香がMF菅野永遠にボールを預けると、MF佐藤幸恵がゴールに向かってピッチ中央をスプリントする。広瀬が左サイドでボールを引き取り、出した対角線の長いパスはCBの背後を取った佐藤に届いた。GKとの1対１は惜しくもクロスバーに嫌われるが、『CBを攻撃しよう』という松本彰監督の哲学を感じる攻撃だった。

試合が動いたのは24分。相手のペナルティエリアでハンドの判定。WINGSにPKが与えられた。キッカーの菅野が左足を振り抜き、ボールはゴール右上に突き刺さる。追加点は39分。右サイドからの菅野のクロスに広瀬が頭で合わせてWINGSが2点のアドバンテージを得た。

後半に入り、引いて守る相手になかなかスペースが見つけられない状況の中、途中出場のMF瀧澤璃麻からのスルーパスにMF石倉花純が抜け出してゴール右を狙うが、これはGKに防がれてしまった。追加点が遠い状況で、徐々にホームチームが押し込み始め、77分に今度はWINGSのファウルが取られて神奈川大学にPKから失点を許すと、後半アディショナルタイムにループ気味のロングシュートを決められて同点に追いつかれる。

ここで試合は終わり、残念ながら３位に順位を落としたWINGSは次節、５月26日にVONDSグリーンパークで首位VONDS市原FCレディースと対戦する。