関東女子サッカーリーグ1部 前期・第5節vs 早稲田大学はWINGSにとって、待望の奥戸開幕戦となった。この試合は、ファンサポーターが、ピンク色のグッズを身に着けて、スタンド席をチームカラー一色にしようという『300人大作戦～奥戸をピンクに染めあげよう！』イベントDAYで、予想を遥に超える417名の方が応援に駆け付けた。

強風がピッチに吹き込み、ボールコントロールの難しい状況の中で、先制はWINGS前半21分。右サイドをドリブルで駆け上がったSB堤夏穂がセンタリングを上げる。これをFW広瀬永里香が折り返し、フリーのMF石倉花純がヘディングで決めた。

31分にはMF佐藤幸恵の縦パスに反応した石倉がDFの前でボールを受けて、そのまま右足を振り抜いた。ボールは相手GKの手を弾き、ネットに吸い込まれる。これで石倉は今季8得点目をマークした。この縦でボールを受ける意識は、この週に松本彰監督がチームトレーニングで落とし込んだものだった。

狙いどおりの得点で優位に立ったWINGSは、34分にMF菅野永遠のGKの頭を超す芸術的なループシュートにより点差をさらに広げる。しかし、前半のうちに1点返されて、3-1で後半に折り返す。

後半は相手の勢いもあり、なかなかシュートまで持ち込めなかったWINGSだが、53分に相手のバックパスを奪った佐藤がそのままGKをかわして無人のゴールに流し込み4点目を奪うと、得点はそのまま動かず、WINGSが奥戸開幕戦を勝利で飾った。

前節と同じスタメン、リザーブでこの試合に臨んだ松本監督は、試合前日「試合に出ている選手も出ていない選手もみんな重要なんだ」と選手への信頼と全員で戦う意思を口にした。この一枚岩の結束による勝利でWINGSはリーグ2位をキープ。次節前期6節はアウェイで5位神奈川大学と戦い、その次の前期最終節は首位VONDS市原FCレディースとの直接対決が控えている。