2023/9/8 15:30
下を向くのではなく、顔を上げて前を向く
9月3日に行われた関東サッカーリーグ1部後期6節。東京23FCとの一戦を2-2で終えたピッチの上で、今野泰幸は無念の表情を隠さなかった。
「リーグ戦の残り試合数が少なくなってきました。前節はホームだったし、関東リーグ1部残留のためにも、絶対に勝ち点3がほしい試合でした。いい形で先制することができ、チームとしても決して悪くない試合運びができていたと思います。その中で一時は逆転を許して、2-2に持ち込むのがやっとだった。僕自身、かなり意気込んであの試合に臨んでいただけに、勝ち切れなかったことがすごく悔しかったんです」
連敗を止めることにはつながったものの、結果的には順位を一つ下げ、南葛SCは9位で今節を迎えることになった。
後半戦に入ってから、チームとして思うような結果が残せない日々が続く。今野のコメントにもあるように、「残留」という言葉ともしっかり向き合わなくてはならない。プロサッカー選手として23年目のシーズンを戦う背番号15は、「この状況だと、やっぱり気持ちが沈みがちになってしまいますよね」と切り出し、こう続ける。
「だけど、落ち込んだ状態で続けていても、サッカーはうまくいきません。こういう時期だからこそ、僕はより前向きな気持ちで毎日のトレーニングに臨んでいます。下を向くのではなく、顔を上げて前を向く。そして、一つひとつのプレーに100%の力を出し切り、『サッカーの楽しさ』を感じながらプレーすることを心がけています」
ここで負けたら終わり、というくらいのスタンスで
今節は東京国際大学FCと対戦する。6月24日の前期7節では、86分に河本明人のゴールで1-1に追いついたものの、試合終了直前の90分に決勝点を許し、1-2で敗戦を喫した。後期6節終了時点で、9位(勝ち点15)の南葛SCに対し、東京国際大学FCは8位(勝ち点17)に位置する。残留争いの直接的なライバルであることは、誰の目にも明らかだ。
「この東京国際大学FC戦が大事な試合であることは、チームの全員が理解しています。ここで負けたら終わり、というくらいのスタンスで臨むつもりですし、アウェイでの戦いになりますが、90分間を通してアグレッシブにハードワークを続けたい。そして、少しでも勝てる確率を上げられるように、チームに貢献したいと思っています」
前節の東京23FC戦では、後方に構えることが多かったこれまでと比べ、積極的に前線へと飛び出していった今野。今節以降も「チャンスがあれば得点を狙いにいく」と意気込みを語る。
「リーグ戦は残り3試合。厳しい戦いが続きますが、決めるべき選手がゴールを決めたり、ラッキーボーイのような存在が現れると、やっぱりチームは盛り上がるし、勢いが出てきますよね。そういう部分に期待しつつ、僕もチームのために戦いたいし、勝利に貢献したい。勝利するためには当然ながら得点が必要になってきますから、この先のリーグ終盤戦、チャンスがあれば僕も得点を狙っていきたいと思っています」
サッカーの楽しさを感じながら――。関東リーグ1部後期7節、東京国際大学FC戦は9月9日11:00キックオフ。今節も、南葛ファミリー全員でともに戦おう。
大会:関東サッカーリーグ後期7節
対戦:東京国際大学FC vs 南葛SC
日時:2023年9月9日(土)キックオフ
会場:東京国際大学坂戸キャンパス第2サッカー場(観戦無料)
配信:https://www.youtube.com/watch?v=c8pNfahxNRQ