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【GAME PREVIEW】7/30関東リーグ1部後期3節vs桐蔭横浜大学FC「チーム一丸となって」

2023/7/30 08:19

さまざまな局面でのプレーを突き詰めていく

 関東サッカーリーグ1部後期3節、南葛SCはホームで桐蔭横浜大学FCと対戦する。

 後半戦に突入してから、思うような結果を手にできていない南葛SC。高木健旨監督は、直近の2試合をこう振り返る。

「勝てない試合が2戦続いていますが、どちらの試合も相手に大きく崩された、というふうには捉えていません。ただ、決して崩されているわけではないものの、チームとしてやろうとしていることが発揮できていないタイミングに失点するケースが続いています。攻撃面では、シュートの数はそれほど多くないかもしれませんが、相手ゴール前でチャンスは作り出せています。今後はその数をさらに増やし、しっかりと決め切ることができるかどうか。攻守ともに、さまざまな局面でのプレーをより突き詰めていきたいと思っています」

 東京ユナイテッドFCとの前節を振り返りながら、新井博人も「決め切る」という言葉を用いて、この先の伸びしろについてこう触れる。

「東京ユナイテッドFC戦は、僕自身も相手ゴールの目の前でヘディングシュートを放つ大きなチャンスを迎えました(73分)。ああいった場面で決め切ることができれば、当然ながら試合の結果も変わってきます。フィニッシュの精度につながる細かい部分については、練習のときから意識して、質を上げていかなければいけないと考えています」

 最終ラインの中央に位置する加藤威吹樹も、「東京ユナイテッドFC戦に向けて、チームとしてしっかり準備して臨めた分、試合中もある程度いい形で守れている感触があった」と、高木監督同様に守備面については一定の成果を口にする。一方で、「ちょっと手こずりましたね」と渋い表情で語ったのが、ビルドアップの部分だった。

「思っていた以上に、相手よりも僕らがボールを握る時間が長かった。いろいろな攻撃パターンを試してみたいという思いがありつつも、出し手も受け手も、ちょっとアイデアが足りなかった印象があります。両チームとも同じ陣形で戦っていたので、常に全員がマンツーマンでマークをし合っていたことも影響しました。それでも、中央に加え、もっとサイドを起点にしてもよかったかもしれないし、シンプルに裏を狙うプレーを増やしてもよかったかもしれない。桐蔭横浜大学FC戦以降は、攻撃面でより柔軟にプレーしていきたいと思っています」

どの選手からも伝わってくる強い気持ち

 桐蔭横浜大学FCは、桐蔭横浜大学サッカー部を母体に2013年から活動を開始した。両チームにとって、関東リーグで同カテゴリーに所属するのは今シーズンが初めてのこと。初対戦となった前期3節では、当時コーチだった高木監督が暫定的に指揮を執り、南葛SCが1-0で今シーズン初勝利を飾っている。

 今節を迎えるにあたり、前回対戦以降の試合映像を見た高木監督は、桐蔭横浜大学FCへの警戒心を強めているという。

「もともとすごくいいチームという印象を持っていましたが、現在のチームには前期で対戦したときよりも大きな成長を感じています。今節もすごく厳しいゲームになるのではないかと思っています」

 加藤も指揮官と同じイメージを抱いている。

「社会人チームとは異なり、大学のチームはシーズン中に選手の入れ替わりが多い。そのため、前期とは違うチーム、新たなチームと対戦するような感覚があり、前回対戦と同じようにはいかないと思っています。大学生なので動けるし、やはりこの暑さのなかではスタミナ面も勝負を分ける重要な要素。一方で、南葛SCには経験豊富な選手が多いですから、試合運びや戦い方の面で、どれだけ主導権を握ることができるかがポイントになるでしょう」

 南葛SCとしては、何としても勝利を手にし、連敗を2で食い止めたいこの一戦。現在のチームの雰囲気を、新井はこう表現する。

「連敗中ではありますが、決して雰囲気は悪くありません。むしろ練習中は、準備やクールダウンの時間も含め、どの選手からも『今節必ず勝利するために、しっかりと準備をしていくんだ』という強い気持ちが伝わってきます」

ファン・サポーターの皆さんの力を借りながら

 今節は、7月2日以来の葛飾区奥戸総合スポーツセンター陸上競技場での試合となる。新井は「なかなか勝てない試合が続いていますが、今節はホームで勝利し、ファン・サポーターの皆さんと一緒にいい景色が見られるように努力したい」と力強くコメントした。

 加藤は、オン・ザ・ピッチはもちろん、オフ・ザ・ピッチでの取り組みについても言及し、今節に向けてこう意気込みを語る。

「桐蔭横浜大学FC戦は“南葛SC夏祭り”と題し、集客の部分でもクラブ全体で力を入れていて、試合会場でさまざまなイベントを開催します。そういったイベントを楽しみに来られる方のなかには、南葛SCの試合を初めて観戦するという方もいるのではないかと思います。今節はそういった方々にも勝利の喜びを届けたいし、『南葛SCのサッカーは楽しいな』『南葛SCっていいチームだな』と思ってもらえるような試合にしたい。そのためにも、ホームで応援してくれるファン・サポーターの皆さんの力を借りながら、勝利を手にし、少しでも順位や今後への期待感を高めていけるよう、チーム一丸となって戦っていくつもりです」

 高木監督も、ファン・サポーターへこうメッセージを投げかける。

「アウェーで3試合を戦い、本当は勝ってホームに帰ってきたいと思っていました。それでも、チームの全員が今節に向けていい準備をしてくれましたし、選手たちはファン・サポーターの皆さんと喜び合える結果をつかみ取るため、勇気を持って奥戸でプレーしてくれると思います。ぜひ選手、チームへの応援をよろしくお願いします」

 チーム一丸となって――。桐蔭横浜大学FCとの関東リーグ1部後期3節は、7月30日18時から始まる。

大会:関東サッカーリーグ1部後期3節
日時:2023年7月30日(日)18:00
対戦:南葛SC vs 桐蔭横浜大学FC
会場:奥戸総合スポーツセンター陸上競技場
配信:https://www.youtube.com/watch?v=2rbPd1_Qa9w
観戦チケット:https://teket.jp/g/oxsvimxsf9