2023/7/1 21:33
6月11日に行われた全国社会人サッカー選手権大会(全社)の関東予選準決勝を終えてから、思うような結果が手にできていない南葛SC。キャプテンの関口訓充は、厚木はやぶさFCとの全社関東予選決勝、東京国際大学FCとのリーグ戦前期7節について、冷静にこう振り返る。
「厚木はやぶさFCとの試合では、2点を先行することができました。ただ個人的には、2-0としてからの試合運びの面で、チーム全体が自らリズムを崩してしまったような感覚があります。前節のリーグ戦に関しては、自分たちでボールを保持し、チャンスを多く作ることができていた。そのなかで、不用意なミスやプレーが引き金となり、失点を招くことで最終的に難しい試合にしてしまいました」
今節の対戦相手は東邦チタニウム。2018年、初対戦となった関東社会人サッカー大会の準々決勝では黒星を喫したものの、関東サッカーリーグ2部に昇格した2021年からは、常に熱戦を繰り広げてきた。
【2021年関東リーグ2部】
前期5節:東邦 2△2 南葛(得点者:河本明人、幸野志有人)
後期5節:南葛 0△0 東邦
※リーグ戦最終順位は、東邦が優勝、南葛が準優勝
【2022年関東リーグ1部】
前期1節:東邦 1△1 南葛(得点者:楠神順平)
後期1節:南葛 1△1 東邦(得点者:梶塚大哉)
※リーグ戦最終順位は、南葛が7位、東邦が8位
上記の4試合のなかには、お互いに85分や90分にゴールを挙げてドローへと持ち込んだものもある。今節もキックオフから試合終了のホイッスルが鳴るまで、目が離せない展開が続くことになるだろう。
7月2日の一戦を迎えるにあたり、関口は「ここ2試合、勝利を手にすることはできていませんが、チャンスは作れているし、その数は決して少なくないと思っています」と述べ、意識すべきポイントをこのように挙げた。
「ここから先は、作り出したチャンスを決められるかどうかが大事であり、すべては自分たち次第。選手全員が、一つひとつのプレーをもっと突き詰めてやっていく必要があります。それはフィニッシュのシーンだけでなく、例えばビルドアップの場面や崩しの場面など、あらゆるシーンにおける1本のパスの質にもこだわらなければいけない。どれだけ疲労が溜まってきたとしても、ボールを大切に扱い、チームメートが受け取りやすいパスを届けられるかどうか。チーム全体で、こういった細部にもこだわりを持ちながら戦っていきたいと思っています」
7月1日、上位陣が南葛SCよりも1日早く前期8節をこなしたことにより、首位のVONDS市原FCや栃木シティフットボールクラブとの勝ち点差は広がった。背番号7は他チームの戦績を視野に入れつつも、「今は東邦チタニウム戦で全力を尽くすことだけを考えている」と意気込みを語った。
「首位との勝ち点差は2桁あり、厳しい状況に変わりはありません。それでもこの先、上位陣同士の試合が残されているし、南葛SCとしても後期リーグで首位や2位のチームとの直接対戦がある。もっとも、これらのことは認識しながらも、今考えるべきは今節の東邦チタニウム戦のことだけ。ここから1試合1試合、しっかりと勝利を収めていくためにも、そして今の状況をひっくり返し、結果も順位も変えていくためにも、今は東邦チタニウム戦で全力を尽くすことだけを考えています」
すべては自分たち次第――。東邦チタニウムとの関東リーグ1部前期8節は、7月2日18時から始まる。
大会:関東サッカーリーグ1部前期8節
日時:2023年7月2日(日)18:00Kick off
会場:奥戸総合スポーツセンター陸上競技場
対戦:南葛SC vs 東邦チタニウム
配信:https://www.youtube.com/watch?v=0tKoKTOWiew
チケット:https://teket.jp/3835/22750