2023/6/10 21:05
2023シーズンの初陣から約3カ月半となる6月11日、南葛SCは「全国社会人サッカー選手権大会」の関東予選に臨む。
準決勝の対戦相手は、イトゥアーノFC横浜だ。ブラジルのサンパウロ州1部リーグに属するイトゥアーノFCと業務提携しており、神奈川県横浜市北部を拠点にJリーグ参入を目指して活動している。
今大会の1回戦では、慶應BRB(東京都社会人サッカーリーグ2部)を2-1で下して準決勝に駒を進めた。所属するのは神奈川県社会人サッカーリーグ1部。今シーズン前期の成績は、7試合を消化して6勝1敗で首位に立つ。7試合のなかに無得点の試合はなく、そのうち5試合でクリーンシートを達成している。
南葛SCにとっては2つ下のカテゴリーのチームとなるが、選手やスタッフが油断する様子はまったくない。昨シーズン、この関東予選の準決勝と決勝でフル出場し、全社本戦への出場権獲得に大きく貢献した梶塚大哉はこう語る。
「都道府県リーグのチームとはいえ、少しでも気を緩めれば足をすくわれる。このことは、選手もスタッフも強く認識しています。ただ、関東リーグのチームに対して、相手はキックオフ直後から勢いに乗って攻め込んでくるのではないかと思います。そのなかで、早い時間帯にうまくパスを回されたり、こちらのミスが続くようなことがあると、少しずつ歯車が狂い始めていく。決して気を緩めているわけではないのに、立ち上がりの内容や出来によっては、次第に『あれ……?』という雰囲気がチーム内に広まっていくんです」
昨シーズンの経験、さらには2月26日の東京カップ2次戦1回戦の反省も踏まえ、梶塚はイトゥアーノFC横浜戦のポイントを明確に口にする。
「何よりも大事になってくるのは、試合開始から10分間の戦い方。まずは前半10分までをしっかりと戦い切ること。そして、その間に先制することができれば一気に波に乗っていけるし、相当な勢いで前に出てくるであろう相手の出鼻をくじくこともできます。相手は平均年齢の若いチームだけに、勢いに乗せるとイケイケになって襲いかかってくるでしょう。そうさせないためにも、“立ち上がりの10分間で試合の行方が決まる”というくらいの覚悟を持って、この試合に臨む必要があると考えています」
最後に梶塚が「僕らにとってものすごく重要な試合」と念を押し、高木健旨監督も「一戦必勝」と意気込みを表したイトゥアーノFC横浜戦は、6月11日14時にキックオフの笛が吹かれる。
大会:第59回全国社会人サッカー選手権大会関東予選F組 準決勝
日時:2023年6月11日(日)14:00キックオフ
対戦:南葛SC vs イトゥアーノFC横浜
会場:朝鮮大学校(無観客)
配信:https://www.youtube.com/watch?v=GGmKVOpTpws