2023/5/26 14:16
5月14日、ジョイフル本田つくばFCとの関東サッカーリーグ1部前期4節。試合終了間際の楠神順平のゴールにより、試合は1-1で幕を閉じた。劇的、安堵、残念――。奥戸総合スポーツセンターには、さまざまな感情が渦巻いていた。東京23FCとの今節を迎えるにあたり、中林洋次は前節の結果を考慮しながらこう語る。
「監督が代わり、緊張感のある日々が続きましたが、みんなで力を合わせて前期3節、4節と何とか勝ち点を積み重ねることができました。前節の試合を前には、『3連勝だ』『ホーム初勝利だ』と、チーム内には勢いも感じられましたが、実際のところは勝つことができなかった。当然ながら、勝てなかった悔しさはありますし、一方で負けなかったという見方もできる。捉え方は人それぞれ異なりますが、前節の結果をどのように判断すべきか、迷っている方もいるのではないかと思います。この現状をプラスの方向に転じさせるには、次の試合で勝つしかないと僕は考えています。前節の引き分けをポジティブに捉えることができるかどうか、その答えが東京23FC戦で出てくると思っています」
今節は勝ち点7で並ぶ、5位東京23FCとのアウェイゲームだ。勝ち点10の2位栃木シティフットボールクラブから、6位の南葛SCまでの勝ち点差は3。中林の言葉にも力が入る。
「ここでどちらが上位へとのし上がっていけるのかという試合。優勝や昇格を目指すなか、僕らはどんな相手も引きずり下ろし、順位表の一番上まで這い上がっていかなければならない立場。ピッチ上では、すべての選手がそういう絵を想像しながら戦うことができたらいい」
左MFとして2試合連続でスタメンに名を連ねた野村海は、試合の行方を左右するポイントの一つに先制ゴールを挙げる。
「前期4節の栃木シティFC戦のように、先制することによってより南葛SCらしいサッカーが展開できるのではないかと思っています。ここ2試合はピッチに立つことができましたが、この先もずっとチャンスを与えてもらえるわけではありません。メンタル面のコントロールや試合への入り方はスムーズに対応できるようになっているので、過去2試合よりもいいパフォーマンスを披露できる自信もあります。チームのためにも自分自身のためにも、先制点に絡む形で結果を出したいと思います」
守護神は、前節の反省を生かすことをこの試合のポイントとして挙げ、最後尾からチームを引き締めることを誓う。
「まずは前節のような失点をしないこと。僕自身も絡んだものですが、ああいう形で先制点を与えてしまうと、チームとしてどれだけ優位に試合を進めたとしても、勝ち切れずに終わってしまうこともある。選手もスタッフも見ている皆さんも、試合後に『あそこでしっかり耐えて、後半につなげられていれば……』と思うようなことがないように、しっかりと後ろでチームを引き締め、勝利を手にしたいと思っています」